平成22年度から奨学金は入学前予約も可
神奈川県は19日、これまで入学が確定してから申し込みを受け付けていた高校生の奨学金について、平成22年度からは入学前の事前予約も採り入れると発表しました。
神奈川県教委によると、私立高校生には月額4万円を貸し付けているが、これまでは進学先が決まってから申し込みを受け付けていた。
今後は、中学3年の進路選択時に幅を持たせることができるよう、事前予約制を加える予定です。
私立高校の推薦入試について
神奈川県私立高校の推薦入試の方法は、大別すると「推薦入試Ⅰ」と「推薦入試Ⅱ」の二つの方法があります。
どちらの方式を私立高校が採用するかは各私立高校によって選択されます。
「推薦入試Ⅰ」とは、志願する私立高等学校を第一志望とする受験生を対象とした推薦をいいます。
また、「推薦入試Ⅱ」とは、公立高校の前期選抜試験を志願する受験生で、かつ私立高校1校だけの推薦入試を志願する受験生を対象とした推薦をいいます。
公立高校の前期選抜試験に不合格または辞退などにより公立高校の入学手続きをしない場合は、推薦入試Ⅱで合格した私立高校に必ず入学することが応募の条件となっています。この場合、前期選抜試験に不合格の場合でも後期選抜試験に出願することはできません。)
入学手続きの締切日は、公立高校の前期選抜試験の合格発表の翌日以降の間に設定されています。
私立高校によっては、この「推薦入試Ⅰ」と「推薦入試Ⅱ」の両方とも実施する学校もあり、受験生は各私立高校の生徒募集要項を確認しておく必要があります。
以下の私立高校は、2009年度の高校入試において、「推薦入試Ⅰ(専願)」「推薦入試Ⅱ(公立前期選抜と併願可能)」を人員の区分等なく、ともに実施した主な高校です。
「推薦入試Ⅰ(専願)」「推薦入試Ⅱ」を実施した私立高校
女子校
高木学園女子高校
横浜国際女学院翠陵高校
鎌倉女子大学高等部
清心女子高校
緑ヶ丘女子高校
白鵬女子高校
聖和学院髙等学校
男子校
横浜高校
秀英高校
藤沢翔陵高校
共学校
旭丘高校
横浜学園高校
アレセイア湘南高校
横浜清風高校
横浜創英高校
横浜創学館高校
橘学苑高校
鵠沼高校
湘南工科大学附属高校
相洋高校
大西学園高校
鶴見大学附属高校
平塚学園高校
立花学園高校
相模原高校
神奈川県私立高校 過去の志願倍率の概要
以下、過去5年間の中間集計時点での応募倍率を紹介します。
全日制私立高校入試 過去の中間志願状況
※中間集計は一般入試のみが対象で推薦入試は含みません
集計日時は2/5又は2/6
| 年度 | 集計校数 | 公募人数 | 志願者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 平成18年度 | 55校 | 9,100人 | 28,146人 | 3.09倍 |
| 平成19年度 | 55校 | 8,988人 | 29,143人 | 3.24倍 |
| 平成20年度 | 52校 | 8,917人 | 28,584人 | 3.21倍 |
| 平成21年度 | 52校 | 8,613人 | 29,697人 | 3.45倍 |
今後、最終集計までにどう応募者数が動いていくか、注目ですね。以下、過去5年間の最終志願状況も紹介します。
全日制私立高校入試 過去の最終志願状況
※最終結果は、一般入試及び推薦入試を合計したもの
| 年度 | 公募校数 | 公募人数 | 志願者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 平成18年度 | 56校 | 16,068人 | 37,304人 | 2.32倍 |
| 平成19年度 | 57校 | 15,513人 | 40,229人 | 2.59倍 |
| 平成20年度 | 54校 | 15,128人 | 38,686人 | 2.56倍 |
| 平成21年度 | 54校 | 14,782人 | 36,501人 | 2.47倍 |
平成22年度私立高校一般入試 中間応募状況まとめ
全日制私立高校の一般入試は、応募者数が28104人で、平均志願倍率は3.54倍となり、19校で競争率が5倍を超えています。
最高応募倍率は向上高校の1次特進の22.27倍。
高倍率の私立高校は以下の通りです。
平成21年度神奈川県私立高校 学費 その1
平成21年度の主な私立高校の入学金と入学時納付金の一覧は以下の通りです。
平成22年度入試 各私立高校別中間志願状況
集計時点は、各私立高校における2月3日(水曜日)15時現在の人数です。
発表された神奈川県の全日制私立高校は54校のうち46校で、
公募人数7,939人
志願者数28,104人
志願倍率3.54倍
以下、各高校の中間志願状況です。
神奈川県偏差値ランキング
神奈川県の私立高校偏差値ランキング1位から10位は、以下の学校・学科です。
| ランキング | 学校名 | 学科 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 慶應義塾高校 | 普通 | 75 |
| 2位 | 慶應義塾湘南藤沢高等部 | 普通 | 74 |
| 3位 | 桐蔭学園高校 | 男子部理数科 | 71 |
| 3位 | 桐蔭学園高校 | 女子部 普通科理数 | 71 |
| 5位 | 桐光学園高校 | 男子部SA | 70 |
| 5位 | 桐光学園高校 | 女子部SA | 70 |
| 7位 | 山手学院高校 | 理数 | 69 |
| 8位 | 桐光学園高校 | 男子部A | 68 |
| 8位 | 桐光学園高校 | 女子部A | 68 |
| 8位 | 日本女子大学附属高校 | 普通 | 68 |
神奈川県偏差値ランキング(11位~20位)
神奈川県の私立高校偏差値ランキング11位から20位は、以下の学校・学科です。
| ランキング | 学校名 | 学科 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 11位 | 鎌倉学園高校 | 普通 | 67 |
| 11位 | 法政大学第二高校 | 普通 | 67 |
| 13位 | 法政大学女子高校 | 普通 | 66 |
| 13位 | 山手学院高校 | 普通 | 66 |
| 15位 | 桐蔭学園高校 | 男子部普通科 | 65 |
| 15位 | 桐蔭学園高校 | 女子部 普通科普通 | 65 |
| 15位 | 日本大学高校 | 普通 | 65 |
| 18位 | 相模女子大学高等部 | 特別進学 | 63 |
| 18位 | 日本大学藤沢高校 | 普通 | 63 |
| 20位 | 相洋高校 | 特進 | 60 |
神奈川県偏差値ランキング(21位~30位)
神奈川県の私立高校偏差値ランキング21位から30位は、以下の学校・学科です。
| ランキング | 学校名 | 学科 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 21位 | 東海大学付属相模高校 | 普通 | 60 |
| 22位 | 向上高校 | 特進 | 58 |
| 23位 | 湘南工科大学附属高校 | 特別進学 | 58 |
| 24位 | 平塚学園高校 | 特別進学 | 57 |
| 25位 | 鵠沼高校 | 理数 | 56 |
| 26位 | 聖和学院高校 | 英語 | 56 |
| 27位 | 横浜高校 | 特進 | 56 |
| 28位 | 横浜創英高校 | 特進 | 56 |
| 29位 | 函嶺白百合学園高校 | 普通 | 55 |
| 30位 | 聖セシリア女子高校 | 普通 | 55 |
私立高校の専願割合が減少傾向へ
大阪府公立中学校長会によると、平成22年度入試において、大阪府内の受験生のうち、大阪府内の私立高校専願者の割合が過去最低の13.34%に落ち込んだそうです。
京都府20.2%、愛知県18.4%、兵庫県4.11%などいずれも前年同期に比べて専願割合は減少となっています。
もちろん、これは現在進められている高校の教育費の無償化政策による影響でしょう。
すでに予算も計上され、2010年度からは公立高校の授業料は所得制限を設けず、実質的に無償化されます。公立高校の授業料相当額は生徒からは徴収されず、生徒1人当たり11万8800円の授業料が国から自治体に交付されます。
私立高校は、世帯の収入に応じて年約12万円から約24万円を支給する方針で、具体的には、年収350万円以上の世帯には年額11万8800円の授業料相当額として助成、年収250万円以上350万円未満の世帯は1.5倍の17万8200円、250万円未満の世帯は2倍の23万7600円の助成をすることが決まっています。
こうしてみると、公立高校・私立高校とも同じ土俵に上がったように見えますが、そうではないようです。
産経新聞によれば、
東京都内の私立女子高の校長は「不況も影響している」としつつ、説明会などで保護者に授業料の説明をする際には、昨年まではないプレッシャーを感じるという。
校長は「今まで『4対1』だった公立との授業料の差が『3対0』になる。保護者の心理的には、無限大の開きになってしまう」とため息をつく。
また、東京私立中学高校協会の近藤彰郎会長のコメントもあわせて掲載され、
「年収250万円で私立に通わせる家はほとんどない」として増額ラインの引き下げに疑問を呈す。
また、「高校無償化という制度そのものは否定しない」としつつ、「公立にはない所得制限が私立では実質的に行われている。義務教育なのに授業料がある私立中学はそのまま。やることが一貫していない」
としています。
このまま公立高志向が鮮明になり、私立離れがいっそう進んでいくのか?
産経新聞によれば、「大阪府の私立専願率が過去最低」になったことについて
中学校長会の古川晴紀・進路第1委員会委員長は「(大阪府の)私立の無償化について十分に保護者に浸透していない面があるのではないか」と指摘。府私学・大学課は「依然として経済状況は厳しいが、受験生と保護者に無償化の周知徹底を図りたい」としている。
民主党が掲げる「家庭の状況にかかわらず、すべての意思ある生徒が安心して勉学に打ち込める社会を作るため」の今回の高校の無償化政策。
公立高校は所得制限なく無償化となり、私立高校は所得制限ありの助成。私立高校の授業料の平均は年約35万円。その差額は各家庭が埋めなくてはならない。
今年2010年度入試の動向は要注目です。