埼玉県公立校入試は2010年度から激変する!?
2010年度からの埼玉県高校入試は大きく変更になります。変更される点は6つ。
★前期募集を、現行より2週間程度遅くなる
★募集人員の80%程度が前期募集で合格するようになる
★すべての志願者が学力検査を受けます
★学力検査の各教科の満点が40点から100点に変更
★選抜方法を「相関評価方式」から「加算方式」に改めます。
★各高校の選抜基準があらかじめ公表されます。
よって埼玉県公立高校入試の日程は、
前期募集
平成22年2月16日(火) 学力検査
平成22年2月17日(水) 実技検査、面接
平成22年2月24日(水) 合格発表
後期募集
平成22年3月4日(木) 学力検査等
平成22年3月10日(水) 合格発表
そして、平成22年度からは、
【前期募集】5教科(国・社・数・理・英)の学力検査を実施
【後期募集】3教科(国・数・英)の学力検査を実施。各教科の満点は100 点
などのように変更になります。入試制度が大きく変更される場合、私立高校入試の様子も大きな影響を受ける場合がありますので、埼玉県の私立高校受験者は公立高校入試制度と合わせて制度の変更点をきちんと押さえておきましょう。
埼玉県公立高校入試制度の変更点は
このサイト「埼玉県高校入試ガイド」が詳しいので参考になさってください。
私立高校の専願割合が減少傾向へ
大阪府公立中学校長会によると、平成22年度入試において、大阪府内の受験生のうち、大阪府内の私立高校専願者の割合が過去最低の13.34%に落ち込んだそうです。
京都府20.2%、愛知県18.4%、兵庫県4.11%などいずれも前年同期に比べて専願割合は減少となっています。
もちろん、これは現在進められている高校の教育費の無償化政策による影響でしょう。
すでに予算も計上され、2010年度からは公立高校の授業料は所得制限を設けず、実質的に無償化されます。公立高校の授業料相当額は生徒からは徴収されず、生徒1人当たり11万8800円の授業料が国から自治体に交付されます。
私立高校は、世帯の収入に応じて年約12万円から約24万円を支給する方針で、具体的には、年収350万円以上の世帯には年額11万8800円の授業料相当額として助成、年収250万円以上350万円未満の世帯は1.5倍の17万8200円、250万円未満の世帯は2倍の23万7600円の助成をすることが決まっています。
こうしてみると、公立高校・私立高校とも同じ土俵に上がったように見えますが、そうではないようです。
産経新聞によれば、
東京都内の私立女子高の校長は「不況も影響している」としつつ、説明会などで保護者に授業料の説明をする際には、昨年まではないプレッシャーを感じるという。
校長は「今まで『4対1』だった公立との授業料の差が『3対0』になる。保護者の心理的には、無限大の開きになってしまう」とため息をつく。
また、東京私立中学高校協会の近藤彰郎会長のコメントもあわせて掲載され、
「年収250万円で私立に通わせる家はほとんどない」として増額ラインの引き下げに疑問を呈す。
また、「高校無償化という制度そのものは否定しない」としつつ、「公立にはない所得制限が私立では実質的に行われている。義務教育なのに授業料がある私立中学はそのまま。やることが一貫していない」
としています。
このまま公立高志向が鮮明になり、私立離れがいっそう進んでいくのか?
産経新聞によれば、「大阪府の私立専願率が過去最低」になったことについて
中学校長会の古川晴紀・進路第1委員会委員長は「(大阪府の)私立の無償化について十分に保護者に浸透していない面があるのではないか」と指摘。府私学・大学課は「依然として経済状況は厳しいが、受験生と保護者に無償化の周知徹底を図りたい」としている。
民主党が掲げる「家庭の状況にかかわらず、すべての意思ある生徒が安心して勉学に打ち込める社会を作るため」の今回の高校の無償化政策。
公立高校は所得制限なく無償化となり、私立高校は所得制限ありの助成。私立高校の授業料の平均は年約35万円。その差額は各家庭が埋めなくてはならない。
今年2010年度入試の動向は要注目です。
平成21年10月1日現在の高校入試「進路希望状況」
私立高校教師がひったくり被害
埼玉県川口市戸塚東1丁目の市道で6日午後7時45分ごろ、私立花咲徳栄高校(同県加須市)の英語の女性教諭(23)がひったくりにあったと、県警が7日発表した。同校によると、1年生約150人分の1学期の期末試験の解答用紙や、中間テストの成績データが入ったUSBメモリーなどが、ハンドバッグごと奪われたという。
武南署によると、女性教諭は帰宅途中、後ろから来たスクーターに乗った男に、自転車の前カゴに入れてあったハンドバッグをひったくられたという。同署が窃盗事件として調べている。
埼玉県の公立高校 中退率2.53%
埼玉県教委は、埼玉県内の公立高校の2008年度の中退状況をまとめた。
中退者数は計3016人(前年度比228人減)で中退率は2.53%。2010年度までに3.4%以下にすることを目標にしている高校1年の中退率は4.7%で、全体の55%を占めました。
元校長の給与減額は違法
埼玉県飯能市の私立聖望学園中学・高校の元校長の男性が、任期満了を理由に降格され給与を減額されたのは不当として地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は2009年4月27日、減額分の支払いを学園側に命じた。地位確認は退けた。
渡辺弘裁判官は「給与の減額は到達した職務能力の認定引き下げを意味し、根拠となる規定がなく違法だ」と指摘。降格処分については「学園側の裁量」と判断した。
判決によると、男性は2003年4月、校長に就任。4年間の任期が終わった07年4月に教員に降格され、給与も減額された。
授業料滞納者は「卒業させない」
全国私立学校教職員組合連合が、組合員がいる全国の私立高校に調査したところ、学費を納めない限り卒業させない方針の学校が7割近くあることがわかったと朝日新聞が報道しています。学費を納めない限り「卒業証書を渡さない」「進路に必要な卒業証明書を発行しない」といった姿勢で臨んでいる学校が多いそうです。
しかし、学校教育法施行規則は、校長が全課程を修了したと認めた者には卒業証書を授与しなければならないと定めており、文部科学省は「修了しているのに学費滞納だけを理由に卒業証書を出さないのは法令に違反する」と指摘します。が、私立高校としては、学費の滞納者が増大することによる経営逼迫の事情もあるでしょうし、全国的に対応をどうしていくかの考えていかないといけない問題でしょう。
全国私立学校教職員組合連合とは、私立の幼稚園・小学校・中学校・高等学校・専門学校(専修学校・各種学校)で働く教員・職員の労働組合の全国組織です。 40都道府県にまたがる組織で、組織人員は約2万人。
私立高校で学費滞納が急増
全国私立学校教職員組合連合の発表資料によると、私立高校で3か月以上学費を滞納している生徒が、2009年上半期だけで4891人にも上っているそうです。
この調査は、全国私立学校教職員組合連合が32都道府県の中学高校462校のおよそ32万人の生徒を対象に行ったもので、これは、特に私立高校では全国の私立学校総数1321校の約25%の学校数・生徒数の調査となっています。
調査結果で挙げられている主な点としては、
・経済的理由で中退した生徒のいる高校数は報告校の4 2.5%(315校中134校)
・3ヶ月以上の滞納を抱えている生徒のいる学校は6 6.0%(315校中208校)
・経済的理由による中退生徒数は、315校で513人
・学費未納で卒業証書が保留となる学校が229校(高校)中、146校(64.0%)
2009年は昨年2008年年に比べても滞納率が深刻で、特にいわゆる「受け皿校」として機能している地方の私立高校で、経済的に追い詰めれているケースが増加しているということです。
私立中高生の経済的理由による退学と学費滞納調査事例
(北海道・東北ブロックD校より)
父親が急に解雇され、母も無職のため母方か父方の実家に身を寄せるために退学を余儀なくされた生徒がいます。本人も担任も断腸の思いです。学費滞納者も少なくありません。入学予定者で入学にかかわる諸費用の納入が困難な方もいます。今後が心配です。
(北海道・東北ブロックE校より)
高1の生徒は入学してまもなく、減免や奨学金の申請もすることなく経済的理由で中退した。高2の生徒は県外からの入学生で父親が会社を経営し、数ケ月前から苦しい状態が続き、転校を考えていたようだ。年度末に経営が厳しいという理由で担任に退学を申し出、退学した。その後通信制か地元の高校を探すと話していた。
(北海道・東北ブロックF校より)
公立中学校でも学級費未納で卒業した生徒です。夫が通年出稼ぎで母親は無職、パチンコ屋に入り浸っている。生活費はあるようだが学校に支払う金はないと、学費を払う気持ちに欠けている。再三の呼び出しや家庭訪問にも応じない。
(北海道・東北ブロックG校より)
① 1、2年時に何の問題もなく女子の仲間たちと楽しく過ごしていた女子生徒。3年に進級が決定してクラス替えも行われ、新たな生活を送ろうとしていた時に担任に母親から連絡が入った。「下の子が私立高校に入ることになったので2人分の学費は出せない。
上の子に退学して働いてもらうことにしました」とのことで担任は愕然とした。それま で一切滞納ぱ無く、本人の学校生活も何の問題も無かっただけに晴天の詳言だった。し かし家庭の事情に担任も級友も口を挟むわけにはいかず、結局経済的理由で退学した。
② 髪の毛を気にするおしやれな男子生徒。欠席は多かったものの進級に響くほどではな く2年に進級した。しかし2年の終わり頃父親の会社が倒産し、そのあたりから本人が 休みがちになった。新担任、旧担任、父親、本人と何度か会談を持ったが「学校に合わない」と理由をぼかしてしまい、学校に足が向かなくなった。調べてみると1年の11月から2年の3月まで授業料が未納であった。
(北海道・東北ブロックH校より)
Aさんは平成20年4月に高校2年に進級した。月払いの学費は4月~11月まで滞ることなく引き落とされていた。 5月上旬に一括納入する学校内模試代、遠足代、保険代などはなかなか振り込まれず、生徒のアルバイト代から現金で担任に手渡しされた。修学旅行費が滞るのではないかと本人は何度も「お金、大丈夫かなあ」と担任にもらすことがあった。 10月頃から生活が乱れ、「もう学校なんかつまらない」と言うようになったが、家のことは担任にも何も言わなかった。 11月に入っていよいよ資金繰りが悪化したのか家の事情を話してくれた。平成19年に父の事業が失敗し、倒産した。何とか学業を続けようとアルバイトしながら学費を捻出してきた。自分の好きなように使えないアルバイト代、特に勉強が好きだというわけではない。そんな生活にイヤ気がさしてきた。だから生活態度も乱れた。
家族で今後の生活について話し合い、本人は学校を辞めて父と実家がある他県へ出稼ぎに行き、母と姉(専門学校に通いながらアルバイト)、妹(県立高校1年)は福島に残ることになった。
学校に退学届けが出され、家族は別れた。父は実家のつてで仕事につき、本人もしばらくアルバイトした。しかし自動車免許がないことがネックになり2月に本人は福島に戻ってきた。福島のコンビニでアルバイトして自動車免許を取得するお金をため、免許を取得したらまた父のもとに戻るそうだ。それ以降のことはわからない。
事例はいずれも全国私立学校教職員組合連合の発表資料から紹介しています。
2008年度末私立高校 滞納・中退調査(高校県別)
| 都道府県 | 学校数 | 生徒数 |
滞納者数 | 生徒数比 滞納率 |
経済的 退学率 |
| 北海道 | 11 | 6,579 | 104 | 1.58% | 0.27% |
| 青森 | 7 | 4,442 | 126 | 2.84% | 0.36% |
| 岩手 | 5 | 2,292 | 32 | 1.40% | 0.35% |
| 宮城 | 6 | 5,705 | 31 | 0.54% | 0.18% |
| 山形 | 9 | 5,837 | 60 | 1.03% | 0.17% |
| 福島 | 5 | 3,582 | 20 | 0.56% | 0.34% |
| 茨城 | 11 | 11,593 | 30 | 0.26% | 0.04% |
| 埼玉 | 13 | 16,037 | 45 | 0.28% | 0.06% |
| 千葉 | 9 | 8,118 | 141 | 1.74% | 0.09% |
| 東京 | 40 | 31,114 | 143 | 0.46% | 0.09% |
| 神奈川 | 40 | 36,923 | 191 | 0.52% | 0.07% |
| 長野 | 14 | 7,053 | 62 | 0.88% | O.17% |
| 新潟 | 16 | 11,508 | 50 | 0.43% | 0.03% |
| 岐阜 | 5 | 3,663 | 12 | 0.33% | 0.33% |
| 愛知 | 41 | 42,993 | 92 | 0.21% | 0.21% |
| 滋賀 | 1 | 1,044 | 14 | 1.34% | O.00% |
| 京都 | 3 | 2,053 | 5 | 0.24% | 0.00% |
| 大阪 | 19 | 16,024 | 213 | 1.33% | 0.14% |
| 兵庫 | 9 | 6,436 | 38 | 0.59% | 0.08% |
| 岡山 | 7 | 4,250 | 56 | 1.32% | 1.88% |
| 広島 | 7 | 5,697 | 44 | 0.77% | 0.30% |
| 山□ | 4 | 3,073 | 5 | 0.16% | O.13% |
| 愛媛 | 1 | 350 | 0 | O.00% | 0.57% |
| 香川 | 3 | 2,417 | 6 | 0.25% | 0.37% |
| 福岡 | 8 | 6,216 | 78 | 1.25% | 0.18% |
| 長埼 | 4 | 3,413 | 10 | 0.29% | 0.35% |
| 佐賀 | 3 | 2,646 | 4 | 0.15% | 0.87% |
| 熊本 | 14 | 9,776 | 275 | 2.81% | 0.61% |
平成22年3月高校卒業予定者の就職内定状況